エモいamerican footballバンドの軌跡!新作は?

ameft


90年代エモリバイバルの雄、american football(アメリカンフットボール)が17年振りにニューアルバムをリリースするそうです。

2014年、15年振りに再結成を果たし、全世界のコアな音楽ファンを喜ばせる傍ら、昨年には来日公演も敢行して日本のファンを魅了しました。

日本国内エモシーンにおいて彼らの音楽に強く影響されているバンドマン達は未だ数多く、アメフトのDNAは海を越えて遥か遠い島国にまで根付いています。

昨年の時点で、まさか新譜までリリースされるとは予想もつかなかった事でしょう。

てっきり一夜限り、又は一度ツアーを回って活動は終わるものだと個人的に睨んでいたのですが、まさかの嬉しい展開です。

ニューアルバム「american football」について

オフィシャルtwitterでの発表から国内外多くの反響があるようです。

アメリカン・フットボールが17年ぶりの新アルバム『American Football』を10月発売、新曲1曲試聴可 - amass
アメリカン・フットボール(American Football)が17年ぶりの新アルバム『American Football』を海外で10月21日発売。新曲「I've Been So Lost For So Long」が聴けます

1999年リリースのアルバムと同様、今回もセルフタイトルとなっており、10月21日にPolyvinyl Recordsからリリースされます。

同日に発売予定となっている日本盤にはボーナストラックが追加されるそうです。

今回のアルバム発売に辺りギター/ボーカルのマイクキンセラによるインタビューが掲載されています。

Emo Patron Saints American Football Discuss First New Album in 17 Years
American Football’s 1999 debut album has proven to be a highly influential benchmark for modern emo bands. With its sequ...

そして、soundcloudにてニューアルバムから「I’ve Been So Lost For So Long」が視聴できます。

american footballとは?

1997年初頭にイリノイ州シカゴ郊外にある田舎町ウィーリングでex CAP’N JAZZのマイク・キンセラ(ギター&ボーカル)、ex THE ONE UP DOWNSTAIRSのスティーヴ・ラモス(トランペット、ドラム)、スティーヴ・ホルムス(ギター)の3人によって結成されました。

ちなみにCAP’N JAZZに在籍していたメンバーは後のPromise Ring、Ghosts and Vodka、Joan of arc、Noyes、Owls、Their/They’re/Thereへ進んでいきます。

かなり凄いメンツで構成されていたバンドになりますね。

当時メンバーは大学生。結成後のアメフトはひたすら曲作りに励みます。

マイクは自分の機材、楽器を何一つ持っていなかったので借り物で演奏しており、

楽曲のアイディアは主にマイク、ホルムスそれぞれから生まれてくるものを持ち寄って、アレンジを加えていく手法で作られていました。

ほどなくしてライブ活動にも励みますが、1999年の解散までに行ったライブは30本程度。

その中でPromise Ringのニューヨーク大学でのライブではオープニングアクトを務めていたり、多い時で500人程度の観客を前に演奏していました。

しかし、シカゴの老舗クラブ「ファイアサイド」でのライブが最後となります。

大学4年生の時、EPをリリースして、大学卒業した週にアルバムのレコーディングに入ります。

ただこの時すでに解散が決まっていた状態での作業となり、メンバー間のわだかまりは解消される事なく雰囲気はあまり良くなかったそうです。

そして解散した後、アルバムがリリースされます。

解散後、マイク・キンセラはJoan of arc、Owls、RAINER MARIAなどで活動した後、ソロプロジェクトOwenが始動。

ラモスはコロラド大学に就職。ホルムスはIT関係の企業へ就職。

解散当時、知名度がなかったものの唯一リリースしたアルバムがゆっくりと時間を掛けて認知されていき、LAST FMでは名曲「never meant」が250万回以上再生されています。

そして2014年、満を喫して再結成。再結成後、世界中のフェスに参加することとなりアメリカ国内、各地で行われたライブではソールドアウトを連発。2016年現在に至ります。

ディスコグラフィー

まとめ(魅力)

結成から99年の解散まではほとんど無名な存在だったのに、解散してからじわじわと時間を掛けて世界中へ知名度が広がりこれだけリスペクトされるバンドも非常に珍しいのではないでしょうか。

結成当初、彼らが目指した音楽は、当時彼らの周りに多くいたポストハードコアや歪んだ音を主体としたエモバンドではなくポストロックよりの音。

ジャズのテイストも織り交ぜて、クリーントーンで全てを成立させる他とは明らかに違うエモ。

意図的に生み出された楽曲達。

アメフトの楽曲は非常に繊細なタッチ、多彩な音色でスケッチされています。

聴いていると雰囲気のあるアルペジオが感情をくすぐってきます。

温かくもあり、切なくもあり、正にエモです。

また特徴的なのが、ギターのチューニング。

開放弦を生かした変則的なオープンチューニングを多用していて、それがまたアメフトの楽曲を形成する上で欠かせないポイントになっています。

以前、こちらの記事でも触れましたが、ここ数年、国内外問わず、エモと形容されるバンド達の再結成が多く、個人的には嬉しい限りです。

アメフトの今後の活躍に期待を込めて。

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以上、最後までお読み下さって誠にありがとうございました。



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