突然の活動休止からもうすぐ10年の歳月が流れ、その復活が待ち遠しいエルレガーデンというバンド。
初期のロックなアプローチから徐々にメロコアへとシフトしていく音楽性は珠玉の名曲揃い。
(中期以降、急速に階段を駆け上がっていくことに。)
全てに共通していえるのは、エモくて真っすぐで温もりがあって、近い距離に感じとれるという事。
色んな意味で気軽におすすめできる理由がここにあります。
細美氏が生み出す楽曲には、リスナーに本来あるべき音楽の姿を照らし、導いてくれる不思議な魅力と、同時に人の心を掴んで離さないメロディメイカーとしての確かな才能が備わっているのではないでしょうか。
不遇な境遇の人には癒しを、
また、一歩を踏み出せない時には力強く背中を押してくれたりと。
今回は個人的にお気に入りの楽曲5選など、今更ですがellegardenにフォーカスしていきます。
その魅力
あくまで一人の感想として、、
音楽(ジャンル問わず)を聴くという行為にものすごくエネルギーを費やしている自分自身に気付いた時。
昔はこんなんだったけなぁ?と感じつつ、いやいやそんな事なかったでしょ。みたいな時に、エルレの楽曲を聴くと、先入観なく音楽を楽しめていた頃の気持ちを不思議と呼び覚ましてくれます。
心に響いて来るし、感情に染みわたってくるし。
気持ちの浮き沈みに関係なく聴きたいと思えるアーティスト。
なんだかんだで沢山元気をもらっています。
音楽を敬遠してしまう時期(全く聴きたくない)が周期的にありまして(最近その頻度が増えてきている)、そんな時でもエルレの楽曲がきっかけでまた音楽を聴き始めたり。
きっと、色んな人の力になっているのではないかと。
ある種、理論づけが出来ないというか、科学的にも証明できない部分。定義付けすることすらできない、優しさと力強さが備わっている不変的な楽曲群。
抜群のメロディーセンス
飛び抜けて、ボーカルラインにおけるメロディの良さが輝いています。
適度なシンプルさでまとまっているバンドアンサンブルとのバランスも抜群で。
果てしなく、真っ直ぐというか、限りなく真っ直ぐで。
そして、ネイティヴな発音で鳴らされる英語詞がよりエモさを。
細美氏のような声質と歌唱力で、ここまでネイティヴな発音を操っていたバンドって当時、ほとんどいなかったのではないでしょうか。
日本語詞の楽曲はこれはこれで抜群にいいんですけどね。ぐっときます。
1998年結成
千葉県にある本八幡3rdstageに頻繁に出入りしていたメンバーによって結成されます。
メンバーは細美武志(the hiatus、monoeyes )、生形真一(Nothing’s Carved In Stone)、高田雄一(meaning)、高橋宏貴(THE PREDATORS、Scars Borough、teのサポート)の4人組。
初期は船橋にある「月(つき)」という場所でも演奏していましたよね。(エルレガーデンとしての初ライブが居酒屋 月です。)
バンド結成時、細美氏が「ちょっとお金おろしてくる」といって、普通に消費者金融に入っていく姿に、メンバーが衝撃を受けたというエピソードはとても有名です。
確か、深夜の音楽番組のインタビューでも「借金1000万」と笑いながら話していた事もありましたね。
やはり大物感が違います。
当時私も同じライブハウスに出入りしていた時期がありまして、カウンターに陳列されていた1stの自主制作CDをスタッフのお姉さんが「めちゃくちゃいいのよ」とうっとり話していた記憶をなぜか鮮明に覚えています。
確かに初めて聴いた「The End Of The World」には私もうっとりしてしまいましたが。
ちなみに楽曲以外では見た目の若さとは違い「案外、歳いってるんだなぁ」という印象がなぜか記憶に強く残っています。
それでもやはりその頃から別格感がありましたし、もっと上の世界まで上がって行くんだろうなぁという。
その後、同世代であるアジカンやストレイテナーなど一線で活躍する多くのバンド達と一つのシーンを担い、
ロッキンやフジロック、パンクスプリング、SXSWなどに出演するなどなど、、、、
成るべくしてなったというか、こういったバンドはやはり周りも放っておかないですよね。
おすすめ5選
the end of the world
stupid
starfish
red hot
サンタクロース
編集後記(まとめ)
バンドの歴史が長く、偉大で影響力のある存在がために、上手くまとめる事は難しいのですが。
とにかく音楽本来の魅力を解りやすくリスナーに教えてくれる数少ないアーティストではないでしょうか。
その活動再開を待ちわびるファンの数と思いは底知れぬものがありますし。
細美氏自身もその事を忘れたことは、一日もないとおっしゃっていましたし。
またそう遠くない未来に復活してくれる事を願い。。。
以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。
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