Texas is the reasonのGarrettが来日!!

90年代US emo(エモ)最重要バンドtexas is the reason(テキサス・イズ・ザ・リーズン)のフロントマンGarrett Klahnが、来たる2017年2月にソロとしてジャパンツアーを行います。

サブカル要素を含みながらも一つの時代を築いたムーブメントの立役者として、そのアンダーグラウンドシーンを駆け抜けつつも牽引してきた彼がこれまでに積み上げたキャリアと共にどの様なステージを披露してくれるのでしょうか。(きっと自然体なんだろうけど)

開催場所には東京、名古屋、大阪を含む全5箇所を予定しており、共演アーティストは国内からはsoonやRENA、DIRTY SATELLITESなど確かな顔ぶれが揃っている事から、このツアーの展望が個人的にはそわそわしながら気になっている次第であります。

この度の来日を記念して(個人的に)、彼が所属していた伝説の名にふさわしいバンドについて紹介していきます。

texas is the reason(テキサス・イズ・ザ・リーズン)

来歴&特徴

1994年に「 SHELTER 」のNorman Brannon(ノーマンブラノン- guitar)と同じハードコアシーンで活躍していた「 108 」のChris Daly(クリスダーリー – drums)によってアメリカはニューヨークにて結成。

後に「 Fountainhead 」のScott Winegard(スコットワインガード – bass)と「Buffalo’s Copper 」のベーシストであったGarrett Klahn(ギャレットクラン)をvocal&guitarとして迎え入れ4人体制となる。

emo(エモ)、post hardcore(ポストハードコア)などと形容される音楽性。

ハードコア直系の重たい空気感を生み出すリズム隊に(「 Mineral 」の様な気だるさはあまり感じない)、ギターが荒々しく歪んでいながらも、なぜか全体で聴いた時にはキラキラした印象を漂わせる不思議なバンドサウンド。

ギャレットの力強く伸びやかで独特のコブシが効いたようなボーカルも特徴的で、正にエモという分野で唄う為に生れてきたような存在(声質)ではないかと。

当たり前な言葉で申し訳ありませんが、「とてもカッコいいです。」

1995年にインディーレーベルRevelation recordsより1step「texas is the reason」をリリース。
(※良質なバンドを多く輩出しているRevelation records。逆に言えばRevelation recordsの所属アーティストは間違いないという認識を持てる位のネームバリュー。現在「 title fight 」などが所属しています。)

並行してライブ活動を展開していたが、1997年ヨーロッパでのツアーを最後に解散。

約3年間の活動期間でリリースされた作品は僅かにep1枚、アルバム1枚、スプリット2枚(内1枚はpromise ringとの作品)。

正に伝説に相応しい。

そして、非常に多くのメジャーレーベルからも注目されていた存在であり実際に契約する予定であった。

あの「 jimmy eat world 」が所属していたCapitol recordsからもオファーが舞い込んでいたそうですが、当時USエモシーンが一般的なムーブメントと注目されつつあった事もあり、Capitol recordsに関しましては「texas」に音楽的な魅力よりも一過的な商業性を見出した上で声を掛けたような印象も個人的な見解としてはあります。(ビジネスとしては重要な部分でありますが、jimmy eat worldが当時のインタビューでレーベルとの関係があまり良好でなかったことを明かしていた為。)

解散後、ギャレットは「 new rising sons 」へ。ギターのノーマンとベースのスコットは「 New end Original 」へ。ドラムのクリスは「 Jet to Brazil 」へ。

それぞれのプロジェクトを遂行しながらも2006年に再結成。一度ライブをやって再結成活動を終えるつもりが本人達も予想外のチケットは即完売。それに伴い急遽追加公演が行われました。

その後、2012年にも1年間限定で再結成しており、ヨーロッパでのツアーを成功させており、以降最近の一番新しいアクトとしては2016年3月のニューヨークとカリフォルニアでのライブが確認できています。

何かの始まりを告げるようなイントロが印象的な1st ep収録曲の「 If it’s here when we get back it’s ours 」を聴くと、無性に走り出したくなるこの衝動。

心が折れそうな時には、この曲に今現在も私は励まされています。

ありがとう。texas is the reason。

love it!!(^ ^)

ディスコグラフィー

DO YOU KNOW WHO YOU ARE?
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そして、

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友人に現地で調達してもらった未開封の「DO YOU KNOW WHO YOU ARE?」カセットテープ。

おまけ

ギャレットはtexas is the reason以外にも以下のプロジェクトに参加しています。

New rising sons(ニュー・ライジング・サンズ)

「texas is the reason」解散後、ギャレットが軸となり結成。(結成時期は不明)

レーベルGrape OSから98年と2000年にepをリリースしています。

「 Texas 」に比べると、ロック色が前面に押し出された音楽性で若干「 chamberlain 」の様な土臭さを感じさせる作品に仕上がっている印象です。

solea(ソレア)

2001年にギャレットとエモバンド「samiam」のギタリストSergie Loobkoff を中心に結成。

2003年の1step「Even Stranger」を発表してから現在確認できる音源としてはアルバム2枚、シングル3枚、スプリット2枚をリリースしているようです。

「solea」については、リリースの度にこれまで何回か来日してライブもやっているので、「texas」に比べるとリアルタイムで認知していたキッズ達は多いのではないかと。

バンドの特徴として一見どちらかというと「samiam」カラーの反映された楽曲が多いと思いきや、「TEXAS」のエモさを感じさせながらも、どちらのバンドにも当てはまらない様な上質なセンスあるメロと爽やかさが印象的な楽曲も多くあります。

そしてギャレットの声質がこれまたマッチしているので、グッときます。

キャッチーさがあり、非常に耳に入りやすいので、まだ聴いた事のない方々にはおすすめできるバンドではないでしょうか。

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https://itunes.apple.com/jp/album/finally-we-are-nowhere/id206345041
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まとめ

以上、90’emoの最重要バンド「 texas is the reason 」について(おまけ付き)紹介してみました。

その影響力は計り知れないモノがあり国内外問わず、未だに非常に多くのアーティスト、リスナー達からリスペクトされているのではないでしょうか。

純度の高いエモサウンド。

楽曲を聴いているとメンバーそれぞれのバックボーンを感じ取る事が出来て、さらに掘り下げてみると90’emoシーンの歴史、匂いが楽曲を通じて、漂ってきます。

彼らのバンド、そして彼らの音楽スタイルが作り上げたシーンから派生していったバンドは数知れず。

the get up kids程のキャッチーさはないけれど、芯の通ったサウンドと説得力のあるボーカルで成立していたエモバンドtexas is the reason。

確か、15年以上前にzozoの前身、start todayの音源通販のカタログに「 bluebeard 」のインタビューが掲載されていて、その中でフェイバリットアーティストにtexasの名前をあげていた事が印象深く記憶に残っています。
(2013年に発売されたTHE COMPLETE COLLECTIONの日本盤には、ex bluebeardで現RENAの高橋氏がライナーノーツを書いています。)

時を超えても、今尚輝き続ける珠玉の音楽。

2月に開催されるギャレットのジャパンツアー、是非とも足を運んで、彼のこれまでの背景を感じつつ、今、この時に鳴らされる瞬間を体感してみて下さい。

その他、以下関連記事もございますのでもし宜しければお読み下さいませ。

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以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。



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