CAPTAIN HEDGE HOGシャイな目立ちたがり屋

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90年代インディーズシーンの中でも一際輝きを放っていた重要バンド、キャプテンヘッジホッグ略してキャプヘジが、来たる2016年12月16日に約2年振りとなる一夜限りの復活?ワンマンライブを新代田フィーバーにて敢行します。

依然、その人気が衰える事はなくオフィシャルでの発表後、多くのファンに強いインプレッションを与えているようです。

メロディックパンク、ロック、エモなどのテイストに独特の甘酸っぱいメロディとボーカル。

国内外を見渡しても、形容出来るアーティストが見つからない横浜が生んだ純度の高い国産バンド。

結成後、人気、認知度を徐々に高めていきライブを開催しては多くのキッズ達を集客していた偉大な存在。

今回はそんなキャプヘジについて紹介していきます。

CAPTAIN HEDGE HOG(キャプテン・ヘッジ・ホッグ)とは

1993年、神奈川県は横浜にて結成。

結成初期にはex.HUSKING BEEのレオナ氏が在籍していた事でも知られています。

以降横浜、都内を中心にライブを展開。1997年には自らレーベルMILKTANK RECORDS(後に3P3Bの傘下となる)を立ち上げ1stアルバム「CHEST」をリリース。後に多くのコンピレーションアルバムに参加(オムニバスmaking up new linesは未だ色褪せない)。

単独音源に関しては、スタジオアルバム/シングルを3枚/2枚、アナログの7インチEP1枚を発表しております。

その他、既に廃盤となっている作品が多くなってしまいますが、ライブ音源やBEAT CRUSADERS、REACH、SHORT CIRCUITなど親交の深いバンド達とのスプリットを含め数多くの作品を世に残しています。

キャプヘジの魅力はやっぱりライブ。

ライブVHS、DVDなどもリリースしており、こちらについては現在もお取り扱いがありますのでぜひ一度、その魅力を味わってみて下さい。

非常に多くのライブ実績がある中で、特に印象的なのは2000年に開催された「九人の侍」ツアー。

盟友Thumb、SHORT CIRCUIT達と全国を行脚(7箇所)し、当時のインディーズシーンの中で完全に一つの大きなムーブメントを作り上げていました。

ツアーの模様については、2001年にVHSがリリースされており、現在は音質の良いDVDとしてレーベル3P3Bから再販されています。(当時はThumbに在籍していた片山氏が運営するレーベルからリリースされていた)

その後も順風満帆に活動していた中で、2002年7月、渋谷AXでのライブを最後に公式上解散(卒業)。

しかし、2009年にライブハウス渋谷ギグアンティック(良質のバンドを数多く輩出していた)の閉店イベントへの参加に伴い期間限定の再結成。

1年間再結成活動をした後、しばしの休息へ。

もうこのまま、会えないのかなぁと思いきや、2014年に「九人の侍」ツアーを当時の盟友達と敢行し、多くのファンを喜ばせてくれました。

そして、現在に至る。

メンバー

渡邊 忍

ボーカル・ギター担当

作詞、作曲も担当しており、現在はASPARAGUSNoshowにて活動中。

卓越したギターテクニックとセンスと人間力の持ち主。

過去にはback drop bomb、slime ball、black buckのライブでサポートしたり、

その他、木村カエラさんに楽曲提供、ライブではtoeの柏倉氏達と共にバックバンドも務めています。

他にはバンドfour get me notやしなまゆをプロデュースしたりとプレイヤーとしての枠を超えてマルチな才能を発揮しており、多岐に渡って御活躍されています。

KAZUO 0343(おさしみ)

ベース担当

作詞も一部担当。
解散後は普通に就職しており、たまにゲストでライブに参加して演奏しています。(個人的には何か継続的にバンドをやってほしいです)

奥脇 雄一郎

ドラム担当

解散後はPuliやBEEFなどで活動していました。

キャプヘジの魅力

カテゴリーで分類するのであれば、メロディックパンクやメロコアに該当するのでしょうか。

ちなみに、ほぼ全ての楽曲達がライブでは音源以上に輝きます。本当、めちゃくちゃカッコいいです。

大きめの箱(ライブ会場)で観る彼らの姿が個人的には好きで、

キャプヘジの楽曲は愛しくもあり、切なくもあり、聴いていると、何とも言えない感情になってきます。

歌詞も切ない(英語詩ですが)

たまにライブで披露されていたアコスティックバージョンの「DON’T BE SO HARD ON ME」は、特にお気に入りで、未だに色褪せない名曲かと。
(九人の侍ツアーがyoutubeでアップされていますので、そちらで試聴する事ができます。)

メロディメイカー渡邊忍氏の手掛けるメロディセンスの良さ。

複雑なギターワークを展開しながらリードボーカルをこなすその姿は正に職人の域。

そして、KAZUO氏のフレーズの隙間と云うか、裏を突いて来る、粒の揃った玄人肌のベース。

Kazuo氏はコーラスも兼任していますが、その太い声は忍氏との相性がとても良く、綺麗にハマった時は、聴いていてとても気持ちが良いです。

奥脇氏のドラムもシンプルながら、時におっ?てなるような素敵なフレーズでキャプヘジの魅力をより一層引き立てています。

楽曲の良さに加え、表現力というか、全てが確かな技術に裏付けされている印象があります。

また特筆すべき魅力はライブでのMC。忍氏のトークには天性のモノを感じる程、芸人さん顔負けの面白さがあります。

本当、面白過ぎです。

尚、MCの魅力についてはライブDVD「LAST GIG 020704」の特典映像に盛り込まれていますので、こちらで堪能してみる事をおすすめします。

おすすめ曲 10選

1.you don`t know how my feel (3rdアルバムDOLPHIN収録)

2.before I know (3rdアルバムDOLPHIN収録)

3.I’m miserable (2ndアルバムBONANZA収録)

4.out of control (2ndアルバムBONANZA収録)

5.MORE WONDERFUL LIFE THAN NOW (2ndアルバムBONANZA収録)

6.The worst (2ndアルバムBONANZA収録)

7.I don`t care(1stアルバムCHEST収録)

8.lemon (シングルMONDAY JUNCTION収録)

9.DON’T BE SO HARD ON ME~アコスティックVer~(DVD九人の侍ツアー収録)

10.ISOTONIC (BEAT CRUSADERSとのスプリットWXYに収録)

LAST GIG 020704 [DVD]

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(2016/12/23 23:09時点)

九人の侍 complete [DVD]

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まとめ

やはり、間違いのない90年代インディーズシーン出身バンド。

一度解散しながらもこうやって、不定期でもライブをやってくれるのは非常に嬉しい限りです。

そういえば、木村カエラさんの「YOU」という楽曲。

発売当時、テレビからそのメロディが流れてきて(サビの部分)、この胸にキュンとくるメロディは。。。

一瞬でピンときて、楽曲のクレジットを探したら、やはり作曲は渡邊 忍氏でした。

唄い手が本人でなくともリスナーによっては解ってしまうという確立されたオリジナリティ。

当時、なぜか感激してしまった記憶があります。

どうか今後も突発的でも不定期でも構わないのでライブを開催してくれる事を祈り。

大好きです。キャプヘジ。

その他、以下関連記事もございますのでもし宜しければお読みくださいませ。

メロコア、ハードコア90年代インディーズバンド20選 その1

メロコア、ハードコア90年代インディーズバンド20選 その2

The Firewood Projectが鳴らす胸の奥底に響く音楽

以上、最後までお読み下さって誠にありがとうございました。



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