かつてandmarkherという世界級のバンドが日本国内で活動していた

and mark her(アンド・マーク・ハー)
2002~07年まで東京都内を拠点に活動していたインディーズバンドです。
つい先日、久方ぶりにフィジカル音源を引っ張り出して、聴いてみようと。
いやいや、そういえばサブスクで配信してるかなぁ?なんてついでに探してみたら発見。
素晴らしい。良質な音楽はこうやって後世まで残しておくべきですよね。

・英語詩
・太い声
・良質なメロディ
・各持ち場のフレーズが練り込まれている
・海外アーティストからの影響を感じる音楽性

サラッと印象を挙げてみましたが、こんなの沢山いるじゃん!と思われるかもしれませんが
そんな事はない。今振り返れば国内においては、明らかに他とは違う輝きを放つ特別な存在だったのではないでしょうか。

個性派揃いの四人組?

https://www.indiesmusic.com/artist/?id=16625

メンバーは
・U.D.A(BASS&VOCAL)
・Yukihiro(GUITAR&CHO) ・・・解散後はChristopher allan Diadora
・ISHIDA(GUITAR&CHO)
・UNI(DRUM)

当時、下北沢ERA(ライブハウス)を中心に活動している幾つかのバンドがある種の特別なシーンを作り出していました。
ポストロック、エモ、エレクトロニカなどなど、ジャンルは問わずそれぞれに魅力を持ち合わせた個性派揃いのバンドが活躍していたのではないでしょうか。
(ちなみにそのバンドが集ったコンピレーションアルバムa crucible at the small Stateもリリースされています。)

と、前置きは長くなってしまいましたが、その中でもandmarkherは洗練された楽曲と演奏とステージングで異彩を放っておりました。
(筆者は記憶の限りライブは二度拝見させて頂きました)

個性派揃いの4人組バンド。
それぞれに向かいたい方角がありながらも、一つの重要な部分で合致して同じベクトルで流れているという印象でした。
時折感じるヒリヒリした感覚はそういのもあったんですかね。今思えば。

活動期間が約5年という比較的短命なである事も自ずと頷けます。

スケールの大きさがハンパない壮大な音楽

AndMarkHer - Audioleaf
色鮮やかに様々な表情を見せる2本のギターと日本人離れしたメロディセンスで大注目のバンド。05年12月1st「Tuning every moment」をリリース

いい加減、音楽性を話せよって感じですよね。

冒頭で挙げた通り、海外からの影響を色濃く感じさせるバンドで、特にロックの要素を強く感じます。特筆すべきは楽曲全体から滲み出る、アメリカナイズされたスケールの大きさ、空気感。

日本のバンドでこのアメリカンな空気は、表現したくてもそう簡単には出せないのではないでしょうか。
andmarkherを聴いているとエアーズロックが時折見えてきます。
本当に。
力強いアッパーな楽曲singleAのようなアルペジオを効かせたメロウな楽曲、スタイルの異なる療法を遜色なく歌い上げる太いボーカルと良質なメロディライン
適量な手数と凝った間合いで埋め尽くすドラムとベースの絡みは決して上モノの邪魔をする事なく
楽曲の良さを最大限に引き出しております。

そして、エッジの効いたシャープなギターサウンド!と匂わせつつもバランスを考慮して随所にテクニカルなフレーズを挟みこむセンスの高さ。

ツインギターの少しずつ変化していく心地よい絡みは正に極みです

個の魅力は申し分なく、そして何より一番は楽曲における完成度の高さ。

ストレスなく全曲聴きこめてしまう凄いアルバム

というのが、率直な感想です。
andmarkher唯一の最高傑作「turning every moment」各トラックの作り込みが練り上げられた感がすごいです。

どの楽曲も中盤以降の展開に釘づけになるという、作品力。
特筆すべきはこの手のサウンドで全曲サラッと聴けてしまうという、そう簡単には巡り会えない大きな魅力ではないでしょうか。
賑やかなナンバーも決してストレスを感じさせないという、解明の難しい先天的な良さが詰まっております。

個人的に好きな楽曲は、、、難しい。
DAZE、club sundown、Dawn。冒頭のtuning every momentからのa gap in the cloudの流れなど全て良いです。
フーファイターズのheroも良いし。シングルでリリースされたthe seagulls skimmed the wavesは申し分なく。(ミュージックビデオもある)というわけで先ずは聴いてみて下さい。

編集後記(まとめ)

言わずと後世に語り継ぐべきバンドの一つだと感じております。筆者は。
狙っているのかそうじゃないのかは定かではありませんが、自然と滲み出る日本人のアメリカンスタイルをぜひ一度ご賞味くださいませ。

以上、最後までお付き合い下さいまして誠にありがとうございました。



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