90年代後期に出現した気鋭のバンドbluebeard(ブルービアード)。
当時、国内インディーズシーンはHi-STANDARDやHusking Beeなどのメロディックパンクが全盛を迎えていました。(筆者の中高生時代)
そんな最中、後にemo【エモ】と呼称されるジャンルの括りが生まれるきっかけともなり、
現在ではその代表格として名を残す事になるbluebeardが同じ時間軸で並走していたわけで。
当ブログでは6年前に(もうそんなに時間が流れているのか!)14年ぶりに開催された同バンドのライブについて取り上げてましたが。
しかしながら何故か40代になった今、特に最近、めちゃくちゃ聴いてます。
個人的にブルビ再燃という2023年。
そんなわけで以前取り上げた記事では触れていない部分にフォーカスして改めて紹介していきます。
ブルビを知ったきっかけ
ブルビの7インチep(いわゆるレコードの小さいヤツ)がリリースされた1999年頃、ある一つの媒体を通じて。
それはSTMオンラインの前身スタートゥデイから配布されていたカタログ?かフリーペーパーでブルビのインタビューが取り上げられていたこと。
それがきっかけでbluebeardという名前が筆者の脳に刻まれる事となり、同時にnine days wonderやTexas is the reasonなどのバンドも認知する事が出来ました。
※STMオンライン、スタートゥデイとはZOZOの前身となる会社で当時洋服ではなく国内外のインディーズバンドのCD、レコード、デモテープを中心にカタログ通販していた。
創設者は前澤氏。同会社は2019年に破産。
あとはget up kidsの来日ライブ、渋谷CLUB QUATTROでswitch style(アルバムMETRONOME時代)らと共にブルビが共演していたのも「おぉ」という衝撃で記憶しております。
始まった#bluebeard pic.twitter.com/KBL5k3BhOT
— DJ MASAKAZ (@djmasakaz) May 30, 2015
メンバー
・高橋良和 [vocal&guitar] → as meias、RENA
・ジョージ・ボッドマン [guiar] → Naht、storm of void
・戸川琢磨 [bass] → mayonnaise、come back daughters、ゴッチバンド、word、
sportsのサポート、ハスキン磯部氏のバンドに参加、etc…
・鶴沢志門 [drums] → NYへ修行
バイオグラフィー
1997年12月結成。
当時STAND STILLで活動していた高橋さん。
同バンドでの脱退を引き止められた事がきっかけで、高橋さんを中心としたbluebeardが生まれる。
結成初期メンバーは高橋さん(g、Vo)、戸川さん(b)、北村さん(g、Vo)、川上さん(Dr)。
その後、川上さん脱退。
sobutで活動していたドラム志門さんがnine days wonderのベース羽田さんを介して北村さんにコンタクトをとる。間も無くしてブルビに加入することとなる。
北村さん脱退(後にsome small hopeで活動)。
ギタリスト ジョージさんが加入。
スタジオライブ、ライブハウスを中心に活動を展開。
come back daughtersやyour song is good、nine days wonderら国内アーティストだけではなく海外のインディーズバンド達とも共演していた。
デモテープ一作品、2枚の7inch ep、アルバム1枚をリリースし2001年に志門さんの脱退がきっかけで活動休止。
長い時を経て14年後の2015年5月30日にCRAFTROCK FESTIVALで復活ライブ。
(その前に1回シークレットライブがあった)
同年に数カ所のツアーを敢行し解散。
セイ!!! #bluebeard #ブルビ #craftrock pic.twitter.com/EweKr931I2
— Hirokazu Kobayashi (@havelanchojisan) May 30, 2015
楽曲の特徴
ミドルテンポ中心の楽曲。
美しく伸びやかなボーカル。
煌びやかで太くて抜けのよいギターサウンド。
クリーントーンの音像を残したジャキジャキした煌びやかさではなくディストーションを効かせた歪んだ音。
にも関わらず美しさと繊細さを併せ持つブルビのギターサウンド。
メロディックパンク界隈では頻繁に多用されている音色と類似していながら、攻撃的な音とは一転してブルビだと脳と全身で音の粒を心地よく浴びているような感覚に陥る。
BENCH WARMERやseasonとも違うし。
なんでだろ。
ブルビが演奏する楽曲だから。それにつきる。
ミュート音もアルペジオ、スタッカートも全てが美しい。
そして全ての楽曲を支える戸川さんのベース、志門さんのドラムスも逸材です。
柔らかくてメロディアスなのに軸があって無駄がないベースフレーズ。
楽曲の制約がある中で、その空間を自由自在に操り音の鳴っていない瞬間も表情を紡ぎ出すドラムプレイ。
ライブでの再現性も申し分なし。
これら全ての楽器が重なったアンサンブルは素晴らしいにつきる。
ディスコグラフィー
・デモテープ「two songs tape」…1998年
収録曲・・・room501、bittersweet
※持っていたのに引越しでどこか消えた。。。
・7インチep「correct/over」…1999年
収録曲・・・correct、over
※リードボーカルはcorrectが高橋さん、overが北川さん
今年限定で再結成した兄貴のバンドみにきた。今日で最後#bluebeard pic.twitter.com/hMTcUsWt88
— DJ MASAKAZ (@djmasakaz) October 12, 2015
epとはまた違った、大人な感じのcorrect。
志門さんの時間の作り方、ライドやハットの入れ方は神がかってますね。
・7インチep「bluebeard/nine days wonderスプリット」…1999年
・収録曲・・・purity
※リードボーカルは北川さん
・アルバム「bluebeard」…2001年
収録曲・・・intro、room501、over again、sleepless、snow、earth bound、can’t rely on、endless way
編集後記(まとめ)
ブルビを40代になった今聴きなおしてみると、当時では気づけなかった感覚に浸ることができる。
筆者が歳をとったせいか?こんなにも胸に染みるとは。
この先も輝き続ける音楽である事には間違いない。
以上、最後までお付き合い下さいまして誠にありがとうございました。
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