今年結成20周年を迎えている、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアンカンフージェネレーション)が名盤「ソルファ」に収録された楽曲達を新たなアプローチで再レコーディングして2016年11月30日にリリースします。
今回の新譜は「ループ&ループ」など、1stミニアルバム「崩壊アンプリファー」を経て、更に世に広く認知されるきっかけにもなった名曲達が多く収録されていますが、一度、世に出た作品を、これまでに多くの経験や実績を積んだ彼らがどのようなアレンジで再構築してくるのか非常に要注目の企画ではないでしょうか。
こちらのリリースに伴い、2004年に発売された同タイトルは期間限定の割引価格で提供されるそうです。
というか、オリジナル盤のアンサンブルも非常に完成度が高く、その時にしか出来ない「らしさ」が存分に込められており、個人的には満足して聴いていたのですが、今回、アジカンらしいエモさは残されているのでしょうか。
CDが売れない時代に、セールス的にも成功してほしい。(もう成功していますが)
新作について
名曲揃いの作品。
初回限定盤(CD+DVD)
発売日:2016年11月30日
価格:3,996円(税込)
KSCL-2809/10
※通常盤(KSCL-2811)は3,146円(税込)
収録曲
1. 振動覚
2. リライト
3. ループ&ループ
4. 君の街まで
5. マイワールド
6. 夜の向こう
7. ラストシーン
8. サイレン
9. Re:Re:
10. 24時
11. 真夜中と真昼の夢
12. 海岸通り
簡単なプロフィール
1996年に関東学院大学で結成された説明不要の超有名4人組バンド。
当時、ゴッチ氏は御洒落な人が多い洋楽サークルに所属するつもりが、間違えて軽音楽部に入部してしまいます。(洋楽サークルとは違いパッとしない人が多いというのが初期の印象だったようですが)
しかし、そこで後の人生を共にするアジカンメンバーと出逢う事に。
入部して間もなく、ギターの喜多氏とoasisなどUKロックの話題で盛り上がった結果、出逢った翌日にバンド結成。
そして、ビートルズをフェイバリットアーティストに挙げていたベーシスト山田氏を誘う。(ゴッチ氏は山田氏の温厚な外見+ビートルズ好きということから、間違いないと感じたそうです。)
ドラムの伊地知氏はアジカン結成の1年後、正式にメンバーとして加入。(入学当時、テニスサークルと掛け持ちしていたそうで、ゴッチ氏曰くチャラチャラしていたとの事。伊地知氏は最初ルナシーのコピバンをやっていた。)
浪人時代にギターを始めたというゴッチ氏は結成当初からコピーではなくオリジナル曲で活動しており、その理由としてどれだけ人の楽曲を演奏したところでその人達を越える事は出来ないというジレンマ、そもそもバンドを始めたのは音を出したいという事よりも、楽曲を創作したかっという強い意思を持ち合せていたからです。
(同じサークルの先輩からは既に一定の評価を得ていたようですが、まずはチューニングを覚えろとの指摘を受けた事も。)
ちなみにバンド名は既にゴッチ氏の中で結成前から決まっていました。
結成からデビューまで7年という月日が流れますが、その過程において就職して仕事をしながらバンド活動を続けていた際、冷蔵庫の営業職をしていた喜多氏は職場の居心地の良さ、伊地知氏は多忙な仕事とバンドを両立させる事への歪みから、一時バンドは解散の危機へ。(伊地知氏は一時アジカンを離れていた時期があり、その際バンドはサポートドラムを迎え活動していた。)
それでも強い信念を持ち合せていたゴッチ氏、山田氏の活躍があり、バンドは日の目を見る事に。
「崩壊アンプリファー」をきっかけに大きく躍進。
2003年のメジャーデビューから多くの作品をリリースし、様々なフェス、野外イベントにも参加しており、
また、自主企画「nano-mugen FES」を定期的に開催。
国内外問わず様々なアーティストを招いては交流を深め、毎回イベントを大盛況で終えている。
過去の参加アーティストはスピッツ、ストレイテナー、ELLEGARDEN、ACIDMAN、art school、チャットモンチー、BOOM BOOM SATELLITES、ash、the RENTALS、SILVER SUN、WEEZERなど。
メンバー
後藤正文(Gotch)
ボーカル、ギター担当。アジカンほぼ全ての楽曲の作詞&作曲を手掛ける、コンポーザー的存在。
Gotchと云う名でソロでも活動しており、バンドメンバーにはex.bluebeard、ex.COMEBACK MY DAUGHTERSの戸川琢磨氏やex.onsaの佐藤亮氏、the chef cooks meのシモリョー氏が名を連ねる。
喜多建介
ギター、ボーカル担当
山田貴洋
ベース、ボーカル担当
伊地知潔
ドラム担当
アジカンおすすめ5選(個人的に)
ブルートレイン(7thシングル)
エントランス(1stシングル未来の破片収録)
遥か彼方(1stミニアルバム崩壊アンプリファー収録)
ソラニン(14thシングル)
アンダースタンド(1stアルバム君繋ファイブエム収録)
アジカンの魅力&まとめ
結果初期からインディーズまでは英語詞の楽曲を中心として都内のライブハウスを中心に活動していましたが、バンドの存続を掛けてリリースした「崩壊アンプリファー」で大ブレイク。
収録曲「遥か彼方」はアニメ番組ナルトの主題歌に。
私がアジカンを知ったのもこの頃です。(これよりも少し前か)
深夜の音楽番組「エルビス」で特集を組まれていた事も、つい昨日の様に覚えておりまして、初めてアジカンを聴いた印象は、「かなりエモくてカッコイイな‼︎」でした。
各楽器から鳴らされる音、ゴッチ氏の歌い方。
ギターの音で、アジカンのルーツというか影響を受けたアーティストが良い意味で解りやすかったのも好きになった理由の一つです。
歌詞において、文学的で1つの事を多角的な視点で分析していたり、揺れ動く心象風景を上手く絡めていたりと。
そして、完成した密度が高い歌詞が、タイム感抜群の演奏、センスに満ち溢れたメロディラインに乗って、リスナーの耳に違和感なく入ってくる。
何よりボーカルラインがキャッチー。
すぐに一緒になって口ずさんでしまいます。
正になるべくしてなったアーティストですよね。
アジカンの楽曲は凝った展開など随所にクオリティの高さが伺え、何が凄いかと云うと、聞き手に演奏においての難しい印象を与えないで、一つの楽曲として聴いた時にとても解りやすく伝えてくれます。
聴けば聴くほどに、練習量の多さ、アレンジに対する時間を掛けてる感が手に取るように解ります。
考え、計算されつくした楽曲構成であったり、作り込まれた結晶みたいなモノが楽曲を通じて感じ取る事ができます。
あと、何よりライブでの再現性が本当プロですね!!凄いというか。音源まんま、いや、音源以上に演奏してくれますね。
これは本当に凄いことではないでしょうか。
プロだから当たり前かもしれませんが安定感抜群の演奏と唄。
センスがあって、これらを実現するための努力とストイックさが、シーンの中において埋もれることなくこれまでの活動を支えている糧になっているのではないでしょうか。
さすが90年代に生まれたバンド!!
アジカンの楽曲はいつ聴いても色褪せないですし、これからも聴き続けます。
以上、最後までお読み下さって誠に有難うございました。
コメント (お気軽にコメントして下さい)