ペダルチューナーのすすめ。
演奏者にとって、アンサンブルを構築する上で大前提となる調律という作業。
ギタリストにとっても必要不可欠な要素であって、いわゆる一つの音階の基準を作り出す上ではある種、音作りと同じくらいの神経を使ってしまうのがチューニングという工程ではないでしょうか。
ゆえに美しいハーモニーを生み出すためにも、それなりの精度と使いやすさで導いてくれる機材が欲しいところです。
となれば定番で無難なBOSS社TU-3をおすすめすべきところですが、今回はあえて私が所有しているKORG社DT-10を紹介していきます。
価格もお手頃で(私は以前プレゼントで頂いたのですが)、扱いやすく、特に難しい操作は必要とされないので、目的がぼんやりしている方にはもってこいのペダルではないかと。
(ただし、チューニング精度が±1なので、より高性能で突き詰めたアイテムをお求めであればtc electronicのポリチューンシリーズ辺りを。。。)
と冒頭でこんな事を言ってしまえば、それまでになってしまうのですが偽りのない正直な意見を述べていくのが我が使命。
実はKORG社以外にも個人的なおすすめも併せて紹介していきますのでどうかお付き合い下さいませ。
DT-10の魅力
視認性
LEDの光度、表示の見やすさから視認性の高さは他社と比較しても遜色ない良さが大いにあります。
暗いステージの上でも不自由なく調整できるのはありがたい(あたりまえか)
CALIBスイッチ
また、キャリブレーションスイッチが搭載されているので、基準ピッチを439Hz~440Hzの範囲で簡単に設定する事も可能となっており、一般的なロックバンドは440Hzを基準にチューニングしていますが、ブラスバンドやピアノとのセッション時、吹奏楽における一般的な442Hzというピッチにも簡単に調整できてしまうのがDT-10のCALIBスイッチモード(他社のチューナーでもついてるのはあるけど)
ドロップチューニング
半音下げ、というか7半音下げまでがボタン一つで設定出来てしまうのでリハ、ライブにおいてサッとチューニング出来てしまいます。
頑固な筺体
これはなかなか御使用されたユーザー様にとっては分かれ目のポイント。
「無駄にデカい」、「エフェクターボードの中でかさばる」などのお声を耳にしますが、いやいやこの角張った頑固な筺体が壊れにくくていいんです。
音痩せについて
こちらも良く耳にするDT-10の音痩せ疑惑。
バッファアンプが組み込まれておりますが、実際には音痩せしているのが感じ取れるレベルです。
私の場合は、low~highレンジ、まぁ全体的に線が細くなる印象を受けましたが、BOSS社ボリュームペダルFV-50シリーズ程ではないかと。
個人的おすすめチューナー
BOSS TU-3S
可愛いんです。この子。見た目が。本当に可愛い。
既存のTU-3と比較して半分位の大きさ。(ボディが)
まぁ、可愛いだけじゃなくてチューナーとしての役割もバッチリこなしてくれますのでおすすめです。
例えるならば、可愛い飼い犬があやしい団体に連れ去られてしまいそうな御主人様を何食わぬ顔(涼しい表情)をして救う。と言った感じです。
その位、いい仕事してくれます。
※the firewood projectのサポートギタリストkazuya氏
(現在は正式メンバーになっております)も足元に配置していました。
tc electronic polytune3
世界的に需要のある(BOSSもだけど)tc electronicから発売されているpolytune3。
冒頭でも記載しましたがこちらもおすすめです。
鋭いんです。この人の眼光は。測定精度が±0.02という恐ろしい程にブレのない感じ。信用できます。
高精度なのに合わせやすい、見やすい、扱いやすい、音痩せも少ない。
例えるならば、「夢に向かって真っすぐに突き進む少年。そして見事に実現してしまう」といったところ。
(その位の芯の強さが感じられるという意味合いです。)
※「polytuneメインで紹介しろよ」と決して心の中で思わないで下さい。許して下さい。
編集後記(まとめ)
そういえば筆者は、10代の頃、音叉の響きが気に入ってしまい、一時ひたすら音叉でチューニングをしていたというアナログ人間。
逆にそこで耳が鍛錬されたという事実がなきにしろあらず。
最近、老化のせいか耳が一定の周波数における音域を拾いづらく(聴きとりづらい)なっているという現実を身に染みて実感している今日この頃(少し切ない)ではありますが。
今回も無難な機材を紹介したつもりではありますので御参考になれば幸いです。
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以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。
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