ストリートミュージシャンにとって重要な機材の一つと言えるアンプ。
多くの人が行き交う中、質の良い機材を選定してボーカルや楽器の鳴りを可能な限り綺麗に表現する事は、欠かせない必要な要素となってくるのではないでしょうか。
面倒ではありますが、一人でも多くのリスナーに足を止めてもらう為にも、配慮しておく大切なテーマとして。
弾き語りやバンドセッション問わず、屋外用としてお気に入りのアンプを見つけておくと、余計なストレスを抱える事なく安心して演奏できるのでプレーヤーにとっては大きなメリットが生まれます。
公共の場でも、普段通り、自分の空間が作りやすくなるので何より楽しめます。(筆者の経験から)
今回は、これまで実際に使用してピンときた2機種を紹介していきますので御参考になれば幸いです。
BA-330
・価格:70200円(amazon)
・寸法:415×357×509
・スピーカー:6.5インチ×4+ツイーター×2
・重量:13.8kg
・入力:4CH(CH1、CH2、CH3/4、CH5/6)(その他ステレオインプットジャックなど)
・電源:12V(単3形アルカリ乾電池×8、単3形ニッケル水素充電池×8、付属ACアダプター)
・音圧レベル:最大109dB
良いところ
果てしなく綺麗な音。
これでもかという位、綺麗に出力されている印象があります。
高音質に合わせて音圧もあり、野外においても充分過ぎる位の音量(迫力)で演奏する事ができるのではないでしょうか。
電池駆動でも質の良いステレオサウンドを実現。
音抜け抜群で各音域もバランスよく出力されており、私は、駅や公園で演奏していましたが、どうやら遠く離れていても(40m位)とても綺麗に響いているようでした。(立ち止まってくれた方が教えてくれました。)
驚くほど唄いやすい、唄いやすい。マイク(audix om5)特性もあるのかもしれませんが、細かいニュアンスも繊細に表現してくれるので、ウィスパーボイスの方でも自分の良さを充分に表現する事ができるのではないでしょうか。
微妙なところ
・チャンネル毎のリバーブ設定ができない。(リバーブの性能や質感は良いです)
・重い(電車移動なのでかなりきつかったです。結果こちら手放す大きな理由に繋がっていきます)
・ギターの直接入力は表現(ニュアンスの強弱)が難しい。(アンプシュミレーターがあるとよいのかと。キーボードは特に問題なし)
・音量を上げ過ぎるとリミッターが効いたような出音になります。(そこまで上げなくとも野外でも余裕のある音量ですが)
総括すると
かなり良質なアンプでおすすめできます。
やや高めの価格設定ではありますが、相応(個人的にはそれ以上)のパフォーマンスを発揮してくれるので重宝するのではないでしょうか。
本当に出音が綺麗で気に入っていたのですが。
ハイクオリティな音質に、ニュアンス(特にボーカル)を表現しやすい事はプレーヤーにとって大きな魅力と言えるのではないでしょうか。
アンチフィードバック機能(ハウリング除去)は全く使いませんでした。(一度使用してやや不自然な感じがしたので)
ちなみにセッティングは、
・CH1-BOSS社RC-3(ルーパー)→delay→Fender社エレアコ(安いヤツ)
・CH2-TC HELICON社voice tone R1(ボーカル用エフェクター)→マイクAUDIX OM5
でした。
※専用のキャリングケース(別売り)も購入しましたが、別の台車(ガラガラ)に積んで持ち運んでました。(でないと電車での移動はまず難しいかと)
cube street
・価格:31200円(amazon)
・寸法:415×295×250
・重量:5.2kg
・スピーカー:6.5インチ×2
・入力:2CH(ボーカル用XLRタイプ/TRS標準タイプ×1、楽器用標準タイプ×1)
・電源:9V(単3形アルカリ乾電池×6、付属ACアダプター)
・出力:ステレオ5W(2.5×2)
良いところ
お手頃価格なのに上質な音質で使いやすいところ。
しかも軽くて持ち運びが便利。
それぞれにリバーブ設定が出来る。
ギターだけではなく、ベース、キーボードもOK。(個人的に)
出力W表記だと結局どうなの?といったところですが、路上演奏で充分な迫力を表現できる音量・音圧です。
個人的には想定以上に綺麗な出音にも驚きましたが、多くのストリートミュージシャンがこちらを愛用しているのが直ぐに解りました。
ギターCHのアンプシュミレーターは実践でも充分に使える仕様で、アンプに直接繋いだ場合、BA-330に比べるとタッチやニュアンスが表現しやすく弾き語りの方には間違いなくおすすめ出来ます。
微妙なところ
・価格を考慮した上で特になし。
総括すると
音抜けも良くこの価格では充分な性能ではないでしょうか。
私はマイクにゼンハイザーe935、audix OM5を使っていましたが、イコライザフラットの状態でマスターボリュームを上げていった時に、audixの方がハウるポイントまで音量を稼げる為、OM5をメインで使用していました。
また、チューナー機能も搭載されているので、持ち運びの際、幾つか荷物が減るのもありがたい。
現在、上位機種としてEXタイプもリリースされており、50000円台の価格となってしまいますが8インチスピーカー、ツイーターをそれぞれ2機搭載など価格に見合った性能は大いに期待できます。
ボーカルを綺麗に聴かせたい方には
やはりBA-330がおすすめです。
ピッチもとりやすい、微妙な力加減が解りやすい、(力まないで表現しやすい)どこまでも綺麗な音が広がっていくあの感覚は当製品独自の性能といえるのではないでしょうか。(澄みきった高音域は特にクセになります)
ステレオインプットジャックから別の媒体でオケを流し唄ってるアーティストもよくお見かけします。
編集後記(まとめ)
やはり路上用アンプにおいては「roland社強し」と言った印象です。
どの価格帯の製品においても納得のいく安定したパフォーマンスを期待できるのが大きな魅力ではないでしょうか。
その他、以下関連記事もありますのでもし宜しければお読み下さいませ。
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以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。
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