今回は個人的に評価が高い、おすすめのERNIEBALL社 MVP MOST VALUABLE PEDALと以前メインで使用していたBOSS(ボス)社のFV-50Hについて比較してみました。(特に音質について)
ボリュームペダル。
それは、一部のギタリストにとって、なくてはならない必須アイテム。
世の全てのプレイヤー達が使用しているワケではないけれど、持っていると表現の幅が広がる。
いわば、自分にとって子供の様な存在。
(近年、生涯独身率の増加、また夫婦であっても子作りをしないケースが増えているそうなので、この様な例えとなってしまいました。)
私がボリュームペダルの存在を知ったのは確か二十歳くらい。(10年以上前)
当時、とあるライブハウス(今はもう閉店しました)のPAさんがライブ後ステージで音作りのノウハウを教えてくれていたのですが、その中で当時の私に薦めてくれたのがボリュームペダルでした。
懐かしい。
それでは早速ですが表題について、まとめさせて頂きましたので最後までお付き合い頂けると幸いです。
ボリュームペダルとは
扱いに若干の操作慣れが伴いますが、足元で出音の音量調整をこなせる優れもので、
音量の変化や歪みの量をコントロール出来る為、表現の幅が広がり、時に優しく、時にダイナミズムを生み出す事が可能となります。(ピッキングの強弱でも出来るけど)
極論から言いますと、エレキギターの音量調整を足元か手元(ギターのボリューム、トーンコントロール)のどちらかで行うという事で、このペダルをエフェクターボード内に採用するかどうかはプレイヤーの目的、用途、好みによってそれぞれであると考えられます。
必ずしも使用しなければいけないというアイテムではありません。
ただ、演奏しながギターのボリューム以外で足元で操作出来るというのは一つの利点であるかと。
個人的には、ペダルの方が気持ちが入れやすい気がしますし。
盛り上がるトコはグッと踏み込める。
ストロークや動きに合わせやすいというか、感情を込めやすいというか。
以上、参考になるか解りませんが簡単に説明させて頂きました。
ハイインピーダンス用とローインピーダンス用
ボリュームペダルは、大まかに分けて、二通りの仕様が一般的にありまして、主にペダルの前に繋いでいる機器の出力信号によって使い分ける事になります。
ギターの直後に繋ぐ場合には、ハイインピーダンス用を。
エフェクターの後に繋ぐ場合は、ローインピーダンス用を接続する事が推奨されています。
なぜかというと、上記と違った接続方法をすると「音痩せやノイズ」の原因の一つとなるからです。
特に「音痩せ」については、懸念されているギタリスト様達が多い様な印象で、個人的な見解としましては、ペダルの特性だけではなく、アンプやその他の接続している機器達のコンディションによっても、「音痩せ」やhigh落ちが解りやすく発生している様に見受けられます。
また、例外としてトゥルーバイパス機能を搭載しているエフェクターに関しては、OFFの状態においてギターからの入力信号(ハイインピーダンス)をそのまま出力してしまう為、基本的な定義と若干変わってきてしまいます。
比較
ERNIEBALL社 MVP MOST VALUABLE PEDAL
価格:15000円前後
仕様
・コントロール:ミニマムボリューム、ゲインコントロール
・チューナーアウト搭載
・電源:9VDC
・寸法:89W×53H×254Dmm
BOSS(ボス)社 FV-50H
価格:6000円前後
仕様
・ハイインピーダンス用
・コントロール:ミニマム・ボリューム
・接続端子:インプット×2、アウトプット×2、チューナー・アウト×1
・寸法、重量:86W×200D×54Hmm、400g
※価格につきましては、販売店によって異なる為、おおよそとさせて頂きました。
操作性
どちらも扱いやすく、二台共直感的に操作出来ます。
どちらもミニマムボリュームが搭載されていますので、音量の可変幅を0〜10まで設定できるので、自由度が高いかと。
大きな違いがあるとすれば、BOSS社にはIn/OUT端子それぞれ二つ。
アーニーボール社は電源駆動で動作する点とGAINボリュームが搭載されている事でしょうか。
こちらのGAINボリュームですが、私はあまり使用していません。笑
変化を大きくつける事が出来ますが、高音独特のブーストが余り好きになれなくて。。。(あくまで好みの問題です)
ペダルの感触
ボス社は機器自体の重量が軽い事もあり、ペダルの動きもやはり軽い。(決してスカスカというワケではありません)
それに対してアーニーボール社はペダルを踏んだ際、適度な重みがある為、音量MAX〜MINの中で中間の微妙な位置でペダルを固定しやすいです。
ただ、主観になりますが、ボス社の方が、可変幅のニュアンス(MAX〜MIN)というか変化というか、音像として解りやすく感じ取れます。
音質(音痩せ)
私はあまり気にならないレベルですが(というか他の機器で補正することに慣れた)比較すると、BOSS社に音質劣化(音が細くなる)を特に感じました。
アーニーボール社については、BOSS社程ではありませんが、僅かに同様の現象が見られましたが、
こちらのペダルにはGAINボリュームが搭載されているので、音質の劣化を一定のレベルまでリカバリーする事が可能です。(この機能が大きな魅力かと。GAINボリュームについては上記で触れている通り高音が独特なテイストで増幅されている感じが否めませんが。)
そして、よく耳にする「高音のきらびやかさが損なわれる」という現象について、二台を比較してみるとBOSS社のペダルに解りやすく表れています。
強いて言うのであれば高音というよりかは、音全体的に奥行きが無くなっているような印象ですが。
なので、どうしても気にされるプレイヤー様には、アーニーボール社がおすすめかと。
結論
二台共、実践で使えます。
そもそもの価格差がありますが、私はそれぞれに良さがあると感じています。
ボス社の表現力豊かな特性。歪みを上手に絞ってくれますし、私が初めて使用したボリュームペダルという事で、愛着がありますし、
アーニーボール社に到っては、同社の他のペダルにはない機能(GAINボリュームと可変幅の設定)があり、音質において一定の安心感があります。
やはり、それぞれを一度手にとって自分の中での許容範囲を設定した上で、今欲しているペダルを選定してみる事が重要ではないかと。
最後に
音量、歪み具合に変化を加える場合、ピッキングやエフェクターのON/OFFでも可能ですが、それ以外にも今回紹介しているボリュームペダルも取り入れると、さらに表現の幅が広がり、バンドアンサンブルにおいて周りが変化を感じ取れる位に様々なスタイルでアプローチすることが実現出来ます。
ボリュームペダルを使用した事がない、現在使っているけれど音質に満足出来ないなど、それぞれの方に今回の2機種については、ぜひ一度試して頂きたいペダルではないでしょうか。
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以上、最後までお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。
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