最近また音楽を聴き直しています。
実のところ、数カ月前からすっかり耳にする事がなくなってしまいまして。
全く寄せ付けないと言いますか。決して嫌というワケでもないんだけど。
なんていうか。
たまにくるあれです。ある特定の時期から周期的に訪れるようになったあれです。
自ら楽器に触るのも、創作するのも、ライブハウスへ行く事すら一切敬遠してしまうなかなかやっかいなヤツです。
それでも、自分の日常において特に差支えはなく、苦しいとかつまらないとか、そういった感情は全くないワケで。
浮き沈みはあるものの、そこに大きな振り幅はなく淡々と日々の生活を送っています。
楽しみがなくなった→そんな風に思う事もなく、じゃあ他に何か見つけよう的な感じにもなるわけでして。
そんな発想に、受け止め方によっては若い時よりも広がってるのかなぁ?という謎の自画自賛です。
まぁ、前置きはほどほどに。
今回は、そんな筆者と同じ様な気持ちになった時に、スッと馴染んでくる楽曲、そして隠れた名曲的なものを紹介してみます。
ジャンルに統一感はなく、バラバラです。賛否両論あるかとは思いますが。
ササノマリイ
・タカラバコ
マリイさん。アニメ「夏目友人帳」をきっかけに知りました。
VOCALOIDを使用して楽曲製作を手掛けるシンガーソングライターのササノマリイさん。
イントロからサビまでメロディも展開も自然でスッと入ってくるこの感じ。
初めて聴いた時にイントロの時点で誰だろう?と思い、気がつけば聴きこんでいました。
Aメロがアジカンのループ&ループ的なアプローチも感じつつ、多彩な音楽性を感じ取れる雰囲気も好きです。
胸にグッとくる感じ。エモくて素敵な楽曲です。
e-sound speaker(イーサウンドスピーカー)
・one
隠れ名曲ではないでしょうか。イントロから最後まで隙のない完成度。メロも歌詞も全ていいです。
かれこれ約20年前とまではいかないけど、当時、彼らがまだ英語詩で唄っていた頃、渋谷club乙で同じステージに出演していたのがきっかけでこのバンドを知りました。
初めて観た時の印象は今でも覚えているけれど、何かが舞い降りてきているかのような戦慄のあるステージで筆者は当時のバンドメンバーにすげぇ、すげぇを連呼していました。(音量とかそういうんじゃない、迫力が本当すごかった。)
もちろんこの楽曲はその数年後にリリースされる事になるワケですが。
名曲です。
toe(トー)
・The Latest Number
toeです。説明不要の国内インストバンドのパイオニア、toeです。
toeにしては珍しい歌モノトラック。
ギタリスト山嵜さんのボーカルが右から左から(イヤホン)聴こえてきますが、日常に溶け込んで、風景と混ざり合う感覚がクセになって聴きこんでしまいました。ボーカルが入っているのにやっぱり「toe」です。
音楽が聴きたくない時でも、自然と寄り添ってくれる感じでおすすめです。いや、こちらも必聴です。
reach (リーチ)
・soul searching
1999年の作品。キャプヘジとのスプリットでも収録されていた楽曲となりますが。
元DAMEGE、green giant、sherbetの三人からなるバンド。
つまりは現在toeの柏倉がドラムを叩かれてますが、まぁすごい。手数すごい。勢いすごい。
10数年前初めて聴いた時は、なんじゃこりゃ?と感じていたのですが、徐々にうーんたまらないに変貌していきました。
何故かふと日常の中で聴きたくなってしまうので今回紹介してみました。
the coastguards(コーストガーズ)
・departures
・Believer
元oceanlaneのhajime氏、kamomekamome、aieのメンバーからなるメロディックハードコアバンド。
oceanlaneもよかったのですが、the coastguardsでの唄い方が筆者は好きだったりします。
姿勢というか過去の栄光には振り返らないという生き様的な要素も感じる事が出来て、楽曲が収録されているアルバム全体が好きな作品です。
最近ではスウェーデンの重鎮starmarketと共演する事になったり、彼らの作品を自身のレーベルから再販することになったりと。実は隠れた名バンドであります。the coastguardsおすすめです。
lucie,too(ルーシー・トゥー)
・lucky
素敵なガールズバンド?と形容してよいのか解りませんが、最近聴いた中で一番衝撃だった栃木県は宇都宮出身の三人組バンド。
可愛いけれど、演奏はしっかりしていて、何より楽曲の良さ、メランコリック具合が飛びぬけているのではないでしょうか。独自の視点で描かれているリリックにも魅力たっぷりです。
既にアジア圏ですが海外でもライブをしていたり。
古さと新しさが共存した不思議なバンド。なんでしょう。おじさん世代にもピンと来るこの感覚は。
とにかく今後シーンの中でも貴重な存在となっていくのではないでしょうか。こうご期待!!
he(ヒー)
・further shore
先日(2018年11月6日)新代田フィーバーでのワンマンを最後に解散してしまった埼玉のバンド。活動期間は15年。初期には凛として時雨のドラマー、ピエール中野さんが在籍していたり。
エッジの効いた鋭いギターサウンド、タイトなアンサンブルが特徴的で、男臭い太めの声質から繰り出されるボーカルラインも素敵です。
やっぱりおすすめは、全国流通最初の作品「further shore」の1曲目に収録されている同タイトルトラック。
疾走感、どことなく甘酸っぱくて男らしい感じが、耳当たりもよく日常の景色と調和してくれるので、何となく聴いてしまう一曲。
ドラムのyuki氏はdustboxでもご活躍されており、ギターボーカル芝田氏はバンアパのギタリスト川崎氏達とBlack onyx onyx(かっこいい)の活動を展開されております。
grapevine(グレイプバイン)
・光について
・君を待つ間
歳を重ねる程にボーカルが上手になって、ピッチの安定感が増している色気たっぷりのギターバンド。バイン様。
気がつけば20年前から聴いてますが、20年後も変わらず聴いていたという真実が今証明されました。
昔にリリースされた作品も、古さを感じさせないバインマジック。
デビュー当時から周りとは一味違う渋いサウンドと高い演奏力で注目を浴びていましたが、今なお輝き続ける珠玉の名曲達。
他にも沢山よい楽曲はあるのですが、筆者の日常に寄り添ってくれたあえてのおすすめ二曲です。
編集後記(まとめ)
かなりの個人的主観で彩られた今回の記事。
しばりがなく自由に描けて筆者的にはよかったのですが、読者様にとっては、いきなりそれか!!みたいな。次そっちにいくの?みたいな印象が強くなってしまうかもですが。
少しでもあなたの身近に寄り添ってくれる音楽が見つかったなら嬉しい限りです。
以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。
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