乾貴士という一流サッカープレイヤー/海外で輝きを放つ秘訣とは

欧州サッカーの中でも特にハイレベルな展開が毎試合繰り広げられているスペイン一部リーグ。

日本人フットボーラーには鬼門とされる同リーグにおいて、SDエイバル所属の乾 貴士(いぬい たかし)選手がコンスタントに出場しては、高いパフォーマンスを発揮しています。

特に2016~2017シーズンでの活躍とチームへの貢献度は目を見張るモノがあるのではないでしょうか。

攻守における献身的な働きと、ヨーロッパで約6年という歳月を経て、一段と磨きのかかった持ち味であるスペクタクルなプレイでホセ・ルイス・メンディリバル監督からの評価だけではなくチームメイト、サポーターからも厚い信頼を寄せられています。

試合の出場時間についてもポジション争いをしているライバル達(ルベン・ペーニャ、ポルトガル国籍のベベ)を抑え、主力としての存在感を示しており、この結果からも現在の好調と充実度が感じ取れるのではないかと。

そして、何より日本代表ハリルホジッチ監督の掲げるノルマを達成している為、招集にも今後期待が掛かりますが。

今回はじわじわと着実に実績を上げている乾選手にフォーカスしていきます。

プロフィール

生年月日

1988年6月2日

出身

滋賀県近江八幡市

ポジション

ミッドフィルダ―

所属チーム一覧

2007年~2009年 横浜Fマリノス
(2008年6月からセレッソ大阪に期限付き移籍。シーズン終了後、完全移籍)

2009年~2011年 セレッソ大阪

2011年~2012年 ボーフム(ドイツ)

2012年~2015年 フランクフルト(ドイツ)

2015年~    SDエイバル(スペイン)

※尚、A代表デビューは2009年1月のアジアカップ予選でのイエメン戦。

乾選手といえば、若かりし頃、滋賀県立野洲高等学校の一員として2005年度(2年生の時)、

冬の選手権で、「セクシーフットボール(まぁ、テクニカルでおしゃれなサッカー)」で会場を沸かせ、全国優勝を経験されていますね。

個人的には何故か鮮明に覚えています。

ここがすごい

頭脳

監督からの戦術を完璧に理解し、細かいニュアンスまですぐに体現できる頭脳とコミュニケーション力の高さを持ち合わせています。

最終ラインから前線まで全ての選手が能動的かつ行動的に走るサッカーを展開しているSDエイバル。

リーグ内でのチーム運動量はトップクラスを誇っており、2016~2017シーズン第31節を終えて最少クラブとしては大躍進ともいえる7位という好位置につけています。

その中でチームメイトと連動し、出場機会を与えられ続けているのは前述した「戦術理解度、学習能力、コミュニケーション力の高さ」が要因の幾つかに該当すると考えられます。

興味深いエピソードとして、練習の際、指示通りに細かい動きを再現出来ない選手たちに「乾を見習え!!」と監督に言って貰える位、チーム内でも模範になるような理解力を発揮しているそうです。

乾選手の活躍を実現すべく、フランクフルトからの移籍後、エイバルスタッフは即座にバスク地方でユースチームの監督をしている岡崎篤氏を専属の通訳として迎え入れました。

岡崎篤氏の存在は大きく、

練習の行き帰りを常に共にしていた二人は、その中で日々の練習での出来事、疑問、監督が発していた言葉の隅々までを深く掘り下げては理解を繰り返し、インプットを重ねていったそうです。

結果として、乾選手の努力と向上心も後押し、シーズンが始まる前には、通訳なしでも監督のコンセプトを緻密に実践できる状態となりました。(現在、乾選手は通訳なしでコミュニケーションを図っています。)

これらの経験が現在の活躍に繋がっていきます。

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良く走る

攻撃の際、チームメイトがボールを持つと全力でスペースに駆け上がりチャンスメイクをこなすだけではなく、積極的に守備にも参加して、常に自陣深くまで相手を追いかけるその献身的なスタイルは相手サイドバックにとっては脅威の存在。

試合中サボる事のない乾選手。

守備への貢献度も高く、こうした乾選手の行動は結果としてチームの安定した守備力の向上にも繋がっています。

移籍後の2015~2016シーズン、当初、乾選手に対してテクニカルなドリブラーとしての印象を抱いていた地元記者が実際に試合を通じてプレイを目の当たりにし、その豊富な運動量に驚かされたというエピソードがある程です。

またエイバルフロント陣にとっても、獲得時には把握していなかったこのプレースタイルにはチームを形成する上で嬉しい誤算となったのではないでしょうか。

編集後記(まとめ)

今シーズン第29節ビジャレアル戦で待望の今季初ゴールを決めた乾選手。

チームメイトから愛されている事が象徴されるゴール直後の光景。

微笑ましくもあり、誇らしくもあり。

つい先日、スペイン国王来日に伴った首相主催の会食に参加する為一時帰国されていましたね。
(本人はシーズン中の為、一度断ったそうですが、クラブ側の後押しもあり参加。)

現在好調を維持している乾選手。

ドイツよりもスペインサッカーの方が自分に合っているとインタビューでもおっしゃっていました。

統率のとれたパスサッカーを重んじるブンデスリーガと組織で相手をくずしていく中で攻守においても役割が多く、かつ自由度の高いスペインサッカー。

普段の練習からスペインサッカーの質は高く、技巧派のプレイヤーに囲まれた水準の高い環境。

純粋に「練習から楽しい」ともおっしゃっていましたね。

今後はやはり日本代表での定位置確保。

スペインにおいて、「日本人プレイヤーは2シーズンもたない」という声もあるそうですが、それを見事にはねのけ乾選手は活躍を続けております。

世界最高峰のリーグで多くのトッププレイヤー達のすごみを実際に肌で感じている乾選手。

その場所でしか味わえない味覚の持ち主でもある為、今後の代表にとっては大きな存在になってくると個人的には感じている次第です。

乾選手の今後の御健闘を祈って。

応援しております。

以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。

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