TRE2030ストライカーアカデミーの代表を務める長谷川太郎(はせがわたろう)氏が、昨年11月にある一冊の作品を世に投じました。
「サッカーでゴールを量産するために、心・技・体を整える方法」。
革命的なタイトル。
1998年にFWとして柏レイソルでプロデビューを飾り、その後、2005シーズンにおいて当時J2リーグを舞台としていたヴァンフォーレ甲府のJ1昇格への原動力と成る活躍、得点王ランキング日本人トップとなる17ゴールを叩き出した実績など17年に渡る、現役生活があったからこそ成し得た今回のリリース。
現在は自身のスクール以外にブリオベッカ浦安で国内初のストライカーコーチとしても活動されているわけで。
10代の頃、僅かではありましたが私自身、恵まれた環境に身を置いてプロサッカー選手を志していた時期があり、その辺の実体験からなる観点も交えつつこの作品が一人でも多くの方々に届くきっかけになるよう。
そんな思いを込めて書き上げてみます。
ちなみに、当記事を作成するにあたって、本人からは事前に了承を頂いており、
きっかけは「友人だから。」
たったそれだけの理由で購入したのですが、読み始めてみると、私が実際に教わった事のある内容に精通している部分も多く、何より驚いたのは理論的にまとめて解りやすくアウトプット出来ている感性、また参考に読み漁ってみた、同じ分野における他の書籍に比べて非常にクオリティが高かったこと。
こういった点にも感銘をを受けています。
ストライカーとして得点を量産する為の要点が具体的に記されている
進化を続ける現代サッカーの中で、結果を出す為の必要不可欠な要素が解りやすく盛り込まれており、またそれに繋がるハウツーも写真と共に文面化されているので、読み手が理解し実践しやすくなっています。
あるべきストライカーとしての概念、各年代に合わせた育成方法など、著者がプロとして17年間闘ってきたからこその裏付けのある内容ではないかと。
特に現役生活を通じて得た知識と経験から、ゴールに繋がる為に研究されたトレーニング方法は必見で、基礎から実践を想定した範囲まで網羅した内容は、ストライカーとして必要な思考、嗅覚、メンタリティ、技術、フィジカル(体幹も)を養う事のできるメニューとなっており、
現在、限られたクラブでは書籍の内容に近い事を教えているかもしれませんが、文字に書き起こし細部に渡り、解りやすく解説されている書籍はこれまでにありそうでなかった内容、オリジナリティに溢れた仕上がりとなっています。
FW以外のフィールドプレイヤーにもおすすめできる内容
サッカーは考えるスポーツでもあります。
ボールコントロール、フィジカルと同等に重要視される「考える力」。
必要不可欠な自らの頭の中で思い描くイメージ。
イメージを生み出す為の知識。
一つでも多く引き出しを増やす為の経験。
これらを分析してプレー毎にあらゆる状況に応じて瞬時に判断して、イメージを体現する。
巧みな技術が備わっていても、人並み以上のフィジカルを持ち合わせていたとしてもイメージ通りにプレイできなければ、いずれは行き詰ってしまう。
特に現代サッカーにおいては、攻守の切り替え、展開が早く、戦術もより緻密な仕組みとなっています。
制約が多い中で瞬時に的確な判断をする事が求められます。
こちらの書籍では伝える事が難しいとされる上述した内容を養う為のトレーニング方法についても的確に噛み砕いている事、サッカー選手として意識すべき内容も盛り込まれていることから、ストライカー以外のプレイヤーにとっても大いに役立つ内容となっています。
プロ、アマ問わず
手にとってもらいたい書籍の一つです。
プロの選手であれば、これまでやってきた事との洗い直しや補正する為の、また新たな「気づき」のきっかけにもなりうる内容となっており、
そして、現在プロを夢見る少年少女にとっては、上のカテゴリを目指す道標となってくれるのではないでしょうか。
また、この書籍がきっかけとなり今ある環境から変化を求め、新たなチャレンジを志す強い意志が芽生える。
そんな可能性も秘めています。
ご指導されている方々に
子供達が活躍する為の環境、現場を作ってあげるのは私達、大人の大きな役目ではないでしょうか。
ひとつ上のカテゴリを目指す少年少女にとって、適切なトレーニングメニューは欠かせない条件であると考えられます。
練習量が多くとも、誤った指導方法であれば結果に結びつける事は難しいでしょうし。
一つ一つのトレーニングにメッセージを込めて、道筋を立ててあげる重要性。
この質の高い書籍の内容をより現実的にする為には、指導者の方々のお力も必要となってくるのではないかと。
環境や指導方法で劇的に成長出来る事を私自身、身を持って経験しており、
私は小学1年生でサッカーを始め、小学5年生に差し掛かる頃、現在ヴェルディS.Sレスチで代表を務める横山 賢太郎氏と出逢い、その教えのもと、自らの可能性を広げる事(広げて下さった)が出来ました。
それまでに教わった事のないサッカー理論、トレーニング内容、一人の人間としてのマナーなど。
特に神経系を刺激するトレーニングによって、しなやかな反応とボールコントロールが特化され、
当時140cmに満たない小柄な体型でも、イメージ通りに体現出来れば大柄な選手とも対等に渡りあう事ができ、
県予選を制覇し、全国大会への出場など経験させて下さり、
その後、進学と共に辞めるつもりでいたサッカーでしたが、ジェフ市原ジュニアユースのセレクションを受けて合格し、続ける事もできました。
(その後、著者との初めての出逢いに繋がるわけですが)
編集後記(まとめ)
海外で通用するようなストライカーを育てるのが著者の目標であり、一つの挑戦でもあります。
この書籍を読みあげていく中で、随所に感じる著者のらしさ(人柄)と熱い思い。
なにより「楽しむ」というキーワードが随所に盛り込まれており、著者独特の言い回しを交えた説明などは他にはない遊び心(魅力)を感じました。
著者は海外リーグでプレーしていた実績もありプロサッカー選手としてのキャリアの最後をインドの地で終える事となりましたが。
その際、帰国直後に電話をくれたのが嬉しかった。(ただ、私は仕事中で出られなくて悪い事をした)
そして、指導者として活躍する傍ら、ドラマや映画におけるサッカー監修も務めているのでこちらも必見です。
外見通りの穏やかな人柄と誰にでも対等に敬意を払うその姿に尊敬の念を込めて。
いや~、感想文って難しいね!!太郎!!
あまり書き過ぎてもネタバレになるしね!
ちなみに著者とのエピソードなど触れてみたかったのですが、その辺は後日投稿するであろう「番外編」にて。
その他、以下関連記事もありますので、もし宜しければお読み下さいませ。
以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。
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