いしわたり淳治さんという天才リリックライター

2017年3月17日公開予定のアニメーション映画「sing」の吹き替え版に、ex.supercar(スーパーカー)のギタリストである同氏が日本語訳の監修として抜擢されました。

全編吹き替えという事で、製作に至っては音楽プロデューサー鷲谷好氏とタッグを組んで展開していく道筋が立っており、オリジナル版とは一味も二味も違ったテイストで表現してくれるのでしょうか。

こちら、楽しみでしょうがないです。

世界の中でも表現においてはレンジの振り幅が広く、繊細、そして秘めたるポテンシャルの高い日本語。

このwordをデビュー前のバンド結成時から巧みに創造し、広く、深く、自由自在に操っては楽曲に奥深い意味合いをもたらし、時に言葉遊びのようにキーワードを選定して構築しては、艶やかで煌びやかな雰囲気をコーティングしていたアーティストの一人。

今回は、作詞、プロデュース業において今や著名な人物となったいしわたり氏の魅力について紹介していきます。

簡単な来歴

1977年8月21日生まれ

1995年、地元青森県にてスーパーカーを結成。(楽器店に貼り出されていたフルカワミキさんのメン募用紙がきっかけで)

後の1997年に、メジャーデビュー。(この時、高等専門学校に在学中。)

スーパーカーでは、ギターと全ての楽曲の作詞担当。

多くの実績を残しながらも2005年に多くのファンに惜しまれつつ解散。

尚、バンド在籍時にチェキっ娘(アイドルグループ)グループ内ユニットM@Mに楽曲提供した際、メジャーバンドなのに、「インディーズバンドの、、、」と紹介されていました。

解散後は、superflyや土岐麻子さん、中孝介さん、少女時代、SHINee、SMAP、剛力彩芽さんなど数多くのアーティストにリリックを提供。

同時にチャットモンチー、srs(既に解散)、9mm Parabellum Bullet、ねごと、NICO Touches the Walls、しなまゆ、尾崎裕哉さん、LEO今井さんなど若手バンドを始めとする、多くのアーティストをプロデュースしています。

また2007年に出版されたエッセイ集「嬉しい悲鳴を上げてくれ」はこちらが10万部を越えるベストセラー。(2014年にちくま文庫より再販)

その他、コラムを執筆したり、「出れんのサマソニ」や「閃光ライオット」では審査員を担当していたり、ソニーミュージック音楽スクールの作詞コースの講師も務めたりと、その活動は非常に多岐に渡ります。

いしわたりWORKS(ごく一部)

Superflyの「愛をこめて花束を - EP」をiTunesで
"愛をこめて花束を"、"愛と感謝"、"Rhiannon" を含む、アルバム「愛をこめて花束を - EP」の曲をプレビュー、購入、ダウンロード。 アルバムを¥611で購入。 1曲¥255から。
チャットモンチーの「表情 」
アルバム・2010年・19曲
S.R.Sの「Sometimes - EP」をiTunesで
"Sometimes -B.C.-"、"She Is Coming Home"、"Sometimes -A.D.-" を含む、アルバム「Sometimes - EP」の曲をプレビュー、購入、ダウンロード。 アルバムを¥764で購入。 1曲¥255から。
ねごとの「カロン - Single」
アルバム・2011年・3曲
9mm Parabellum Bulletの「Termination」
アルバム・2007年・12曲

作詞家としての魅力

作詞において、多角的な視点での想像力、引き出しの多さを持ち合わせており、文学的という概念では括りきれない、表現力があります。

アジカンのゴッチ氏や、ストレイテナーのホリエ氏らとまた違った文学的な感じといいますか。(引き合いの対象として適切かどうかは不明ですが、あくまで個人の好みであることを御理解下さいませ。)

スーパーカー2ndアルバム以降から徐々に幅が広がっていく傾向が伺え、「Strobolights」(他にもありますが)のように英語のような響きで聞こえる単語、記号を持ち出しては、摩訶不思議な最初のインプレッションから聴きこんでいくと実は奥深い表現で、ストーリー性、メッセージ性が込められている事に気づかされ、かなりグッときます。

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また、単語の選定、選定した言葉の響き、全体の構成が楽曲とマッチするように構築されているので、何のフィルターも必要とせず、自然と耳に入ってくるのが、とても心地良いです。

やや、ひねくれた(文学的、比喩的)歌詞を得意とするのかと思えば、スーパーカーのmywayだったり、superflyの「愛を込めて花束を」のような、ど真ん中直球でエモい歌詞を書いていたり。(これがまたとてもグッときます)

個人的にはSUEMITSU & THE SUEMITH氏に提供した「irony」の歌詞は、題材が石なんですが、様々なアプローチで描いておられる結果、とてもドラマチックな展開で感動します。

上手く説明できないんですが、わぁ、すげぇって感じです。

楽曲も良いので、かなりエモいですね。

(同曲の英詞バージョンも聴きましたが、個人的にはいしわたり氏が手掛けた歌詞の方がハマッているのではないかと)

きっと、いしわたり氏の中で作詞においての確立された理論、定義がある為、ムラのない安定した良い作品を量産出来るのであろうし、

だからこそ、作詞コースの講師という立場においても、精神論ではないノウハウを受講者に解りやすく伝えられるのではないかと考えています。

スーパーカーの「Strobolights - Single」
アルバム・2001年・3曲
SUEMITSU & THE SUEMITHの「Man Here Plays Mean Piano - A New Edition 4 Sony Music」
アルバム・2006年・14曲

まとめ

敬意を込めていしわたり氏という表現を使っていますが、私のイメージは未だに「スーパーカーのジュンジさん」といった印象です。

先日、プロデューサーという紹介でテレビに出演されていたそうですが。

もしかしたら、今の若い世代の方々には、スーパーカーの存在を知らなければ、そのバンドのメンバーだったという事実も知られていないのかもしれませんが。(どうでもいいことなのかな?)

以前、何かの対談でジュンジさんは現在の仕事(作詞、プロデュース)をしている中で「人の欠点がよく見えてしまう」とおっしゃっていましたが(それに対して我慢できずに言ってしまうともおしゃっていました)

逆に同じくらい「良いところ」を見出し、フックアップする才能に長けているのでプロデュースした若手バンド達はメキメキ成長していくのではと。(相性もあるとは思いますが)

「センスがあって真面目な子達は伸びる」。こういった事もおっしゃっていました。

そういえば、17年程位、スーパーカーのラジオ番組(FM)で私が送ったデモテープについて、ジュンジさんなりに良いところを見出そうと、「こういうとこは感心したんですよ」というようなメッセージを番組内で話してくれていました。

そう、私はあの時のmidgetな僕です。笑

こういうところからも、人柄の良さや、観点だったり、プロのアーティストなんだけどフラットな視点でどんな事からでも何かを吸収しようとする姿勢のようなものが伺えました。
(個人的に)

だから、個人の秘めたるモノ(良さ)を引き出す能力にも長けているであろうし、今の作詞家、プロデューサーとしてご活躍されている姿は、成るべくしてなったのではないかと(もちろん並ならぬ努力の積み重ねもありますが)

私は感じている次第です。

いしわたり淳治さんの今後のご活躍を願って。

その他、以下関連記事もありますのでもし宜しければお読み下さいませ。

スーパーカーという凄いバンドが日本の音楽シーンには存在していた。

以上最後までお付き合い下さって、誠にありがとうございました。

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