11月7日付、オフィシャルにて発表がありましたが、名古屋グランパスエイトに所属している田中マルクス闘莉王選手が来期に向けたチームとの契約を更新しないとの事です。
こちらに伴い事実上の退団となってしまい、当人は既に生まれ故郷であるブラジルのサンパウロに帰郷していますが、
2012年南アフリカWカップでの活躍や、所属チームの初となるリーグ優勝への貢献度など、実績も充分。
年齢のみで判断してしまうとベテランという扱いになってしまうのかもしれませんが、他の選手とは明らかに一線を引く闘争心、リーダーシップ、経験、巧みなプレイスタイルなどまだまだ健在ですので、引退は考えず出来れば今後も現役として活躍して頂きたい限りです。
今回の契約満了について
今シーズン、名古屋は序盤から低迷しており、結果としてチーム史上初のJ2降格となってしまいました。
ただ、そんな中でも8月に復帰したトゥーリオ選手は絶対的な影響力でチームに息を吹き込み、今シーズンそれまでには見られなかった勢いを与え、終盤の試合においては善戦を繰り広げていましたが、結果として伴ってきませんでした。
人一倍責任感の高いトゥーリオ選手。
チームメイトであり親交の深い楢崎正剛選手は、オフィシャル発表の前日、トゥーリオ選手を食事に誘い、J2で共に戦っていく旨の説得を試みていた様ですが、その矢先の発表となりました。
尚、来季の契約解除については、他にジュロヴスキー監督やまさかの小川佳純選手も含まれています。
トゥーリオ選手とは?
1981年4月24日ブラジル生まれの現在35歳
身長:185cm 体重:82Kg
主なポジション:DF
高校時代に千葉県の渋谷幕張高校(偏差値がめっちゃ高い)からサッカー留学のオファーがあり、それを機に日本でのキャリアがスタートしました。
Jリーグでのキャリア
2001年~2003年サンフレッチェ広島
(2003年)水戸ホーリーホック※レンタル移籍
2004年~2009年浦和レッズ
2010年~2016年名古屋グランパスエイト
※代表歴はU-23としてアテネオリンピックに出場。A代表としては2010年FIFAワールドカップのアジア予選、本大会共に主力メンバーとして出場。
※2019年12月に引退を公式発表され、今は母国ブラジルで暮らしております。
(ご自身のyoutubeチャンネルも開設され今尚健在です)
魅力(プレイスタイル)
DFのポジションをメインとしながら、得点感覚にも優れたどちらかというとリベロの様な存在。
1対1や空中戦での強さには目を見張るモノがあり、足元の技術も高く、トゥーリオ選手の正確なロングフィードは攻撃において一つのバリエーションとなり試合の流れを大きく変える武器にもなります。
スピードにおいてはやや劣るモノの、超技巧なディフェンス力、そして絶妙な間合いを持ち合せているので対峙するFWにとっては非常に嫌な存在となりうるのではないでしょうか。
そして何よりもメンタルの強さ。
チームにトゥーリオ選手のようなプレイヤーが一人居ると、大舞台や分の悪い試合展開となった場合、チームメイトに落ち着きと安心感を与え、
さらにはそのオーラと行動が自然と若手選手達のフックアップに繋がり、結果以上の相乗効果がきく見込めます。
まとめ
今回、史上初のJ2降格となってしまった名古屋ですが、既にチームの再建に向けてカメルーン代表の監督経験もあるポール・ルグエン氏に新たに打診しているそうで、
1年でのJ1復帰やその先にあるACL(アジアチャンピオンズリーグ)でも戦っていけるようなチーム作りを目指している様です。
豊富な資金力を誇る名古屋ですので、良い人材を揃える事は容易であると考えられますが、チームとして機能する為には、フロントと選手間での信頼関係は最も重要であるかと。
財力によって生まれた信頼関係は非常にもろく、大前提として試合をするのは選手達であるということ。
こういったご時世だからこと、義理と人情を大切に。
そして何よりも共に闘っているサポーター達の存在や声を忘れないでほしいです。
トゥーリオ選手においては出来れば新たにJ1のクラブチームに所属して、その経験を若い世代に伝えるべく御活躍して頂きたい次第であります。
南アフリカワールドカップでの日本代表、中澤選手とのコンビネーションは非常に安定した守備で、歴代の中でも最高のディフェンス力を誇っていたのではないでしょうか。
トゥーリオ選手の今後の大躍進を祈って。。。
※2017年1月6日追記 → 何と2017年シーズンは京都の一員として復帰するそうです!!
その他、以下関連記事もございますので、もし宜しければお読み下さいませ。
乾貴士という一流サッカープレイヤー/海外で輝きを放つ秘訣とは
以上、最後までお付き合い下さって誠にありがとうございました。
コメント (お気軽にコメントして下さい)